この公園での前回のルリビタキ入り込みは、2015年1月の冬場であった。
全く同じ場所に、どうやら7年後に再び入り込んでくれたということになる。
当然7年前の子とは別個体の筈ではあるが、ここは居心地の良い場所という事なのだろうか?
雄も良いが、雌の方はヒタキ類らしく表情が可愛らしいので、撮影も楽しいものがある。
公園の一角のためか、はたまた雌であるせいなのか、距離的には大分近い方かと思うが、面と差しで向かい合う状態でも、思いの外警戒感は低いようだ。
一因としては、およそ公園の様なひと気の頻繁な環境に入り込む子は、土台からしてそうした子なのかも知れないが、別の要因をも感じて来てはいた。
先達てNHKの「Wild Life」で、 動物写真家前川貴行氏を取り上げていたが、氏が大変印象的な事を語っておられた。
それは福島県の某湖水脇にて、非常に警戒心の強いツキノワグマの撮影に当たり、ブラインドでガッチリ身を隠さず、むしろ撮影者の姿を日々露出させ、日数を掛けて相手の目に晒してしまい、安心感を植え付けてしまう・・というもの。
言われてみれば、思い返せばそれに似た経験がままあることに気がつかされた!!
ここのルリビタキも、似た様な状況ができているのでは・・そう思えて来た。
小さな岩場の頂点に木漏れ陽が射した・・タイミングよく止まりに来てくれた!!
良くみるとこの岩・・ツタ類のヒメイタビ、クワズイモ、オオタニワタリの若芽など、南国の自生植物で囲まれている。
ルリビタキ姫の沖縄での来島記念写真としては、充分に御膳立てされた舞台設定である。😅
この子大概は地面に降りて、虫などを漁っている。
しかし時に飛び交う羽虫をフライングキャッチで捉える・・ヒタキだからお得意芸ではあるのだ。
どうやら一定程度の時間が経つと、消え失せてしまい、気配が全く無くなる。
消え失せた先を若干追うと、別の縄張り領域に移動する様なのだ。
このシーンはやや離れた近場の林の中に埋もれ、その近辺での動きをキャッチしたものである。
その後完全に消え失せ、縄張りチェックと採餌にと何処かに移動している?・・そんな想像をしてみたくなる。
太陽が回り込んで逆光気味になった頃、再び元の場所に戻って来た。
時折ピタッと動きが消えてしまい、てっきりまた何処かへ飛んだのかと観念していると、どうやら繁みの奥で休息したり、羽繕いにご執心していたり・・出ずっぱりでは疲れてしまうのでしょう?
暫し日数をかけ付き合ってみると、今まで見えなかったこの子の生活が窺えてきて、一層の親しみを覚えてきたところだ。
話は変わるが、1月末に愛犬そらが昇天し、一番面倒を見て来ていた我が奥方のペットロスが次第に高じてきたようで、早急にどうにかしなければ・・とひとつの決断を迫られていた。😱
結果、今後は『猫』を飼うことを決断・・。
2月14日には、可愛らしい子猫を我が家に招き入れることになった。
騒ぎなもので、受入れ準備やらなんやらと・・バタバタしてどうにか現在落ち着きを得て来ている。
ということで野鳥どころの騒ぎではなかったのであった。
おまけに長きに渡って本島の天候も優れず、撮影気分にもなれなかったので、暫し撮影から離れていた次第である。